結婚相談所はいつからある?ルーツと歴史から見る結婚の歴史

真剣な出会いを求める人にとって結婚相談所は欠かせない選択肢の一つとなっています。しかし、多くの方が利用するこのサービスが、一体結婚相談所はいつからあるのか?という疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

この記事では、長きにわたる結婚相談所の歴史と、現代におけるその役割の重要性について解説します。

この記事でわかること

  • 結婚相談所のルーツである江戸・明治時代の仲人業について理解できる
  • 戦前・戦後の価値観の変化と結婚相談所の関係を知ることができる
  • 昭和以降のデータマッチング導入と平成・現代への発展の経緯がわかる
  • 人々のパートナー探しにおいて結婚相談所が欠かせない存在である理由を把握できる
目次

結婚相談所はいつからある?その起源と歴史的ルーツ

結婚相談所はいつからある?その起源と歴史的ルーツ
  • 江戸時代の慶安と結婚相談所の起源
  • 国策として機能した戦前の結婚相談所
  • 公的な国営の結婚相談所が生まれた背景
  • 結婚の自由度が高まった戦後の価値観

結婚相談所と聞くと、現代のサービスというイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、パートナー探しを支援する仕組みは、日本で古くから存在していました。ここでは、現代の結婚相談所のルーツがいつからあるのか、その歴史を掘り下げていきます。

江戸時代の慶安と結婚相談所の起源

江戸時代の慶安と結婚相談所の起源

現代の結婚相談所の起源は、江戸時代中期にさかのぼると言われています。当時、「慶安(けいあん)」と呼ばれる結婚を斡旋するビジネス集団が存在していました。

特に、地域住民から信頼されていた町医者である「大和慶安(やまとけいあん)」が、縁結びに力を入れていたことが由来とされています。

もともとは雇用斡旋も兼ねていたのですが、人々がパートナー探しや縁談のまとめを強く望んでいたこと、そして縁結びのほうが収益につながりやすかったことから、縁結びに特化していきました。

これが、日本における仲人業としての結婚相談所の原型です。本格的な結婚相談所の第1号は、明治13年に山口吉衛門が当局の許可を得て大阪に「養子女婿嫁妻妾縁組中媒取扱所」という看板を掲げたものが始まりです。つまり、古くから人々の出会いを支援する仕組みは存在していました。

国策として機能した戦前の結婚相談所

結婚の斡旋が国策として捉えられるようになったのは、戦前の1940年代頃です。この時期、政府は「産めよ殖やせよ」政策を推進しており、総力戦に必要な人的資源を確保するために、国民の結婚と出産を奨励しました。

言ってしまえば、結婚は個人の私事ではなく、国民としての義務であると考えられていた時代です。東京では、1941年(昭和16年)に東京市結婚相談所が設置されるなど、官民挙げての結婚奨励が行われていました。

戦時体制下では、海外移住者を対象とする相談所、傷痍軍人を対象とする相談所など、多くの政府関係機関が連携して婚活サービスを提供しており、結婚成立を阻む迷信(干支の相性など)を排除しようとする動きも見られました。

公的な国営の結婚相談所が生まれた背景

国策として機能した戦前の結婚相談所

国営の結婚相談所が生まれた背景には、1941年(昭和16年)に閣議決定された「人口政策確立要綱」があります。この要綱は、将来的に兵力や労働力を確保するため、内地人人口の量的・質的な発展を目指すものでした。

例えば、初婚年齢を男性25歳、女性21歳に引き下げることや、一夫婦あたりの平均出生児数を5人に増やすといった具体的な目標が定められました。

そこで、結婚を促進するため、厚生省内に国立の優生結婚相談所が開設されるなど、公的なサポート体制が整えられていったのです。結婚資金の貸付斡旋なども行われており、個人だけでは解決できない課題を国が積極的に支援していました。

これは、現代における少子化対策とは異なるものの、国家が個人の結婚に強く関与したという点で、日本の結婚相談所の歴史において非常に重要な出来事と言えます。

結婚の自由度が高まった戦後の価値観

結婚の自由度が高まった戦後の価値観

第二次世界大戦終結後、日本の結婚観は大きく変化しました。戦後の混乱を経て、人口増加が問題となった1950年代には、人口抑制政策として「家族計画」が奨励されるようになります。

そして、長い歴史の中で、「結婚は家のため、親のため」という従来の価値観が薄れ、結婚の自由度が高まりました。これは、現代では「結婚は個人の選択である」という考え方が法の前提となっていることからも明らかです。

実際、現代では20代・30代の90%もの人々が結婚の自由度を支持しています。ただ、これは結婚したくないという意味ではなく、「ある程度の年齢までには結婚したい」と考えている未婚者が多いのが実態です。

結婚観が多様化したからこそ、結婚という選択に前向きな人々にとって、結婚相談所のような効率的な出会いの場がより重要になったと言えます。

ドイツ式ビジネスモデルで結婚相談所はいつからあるか

ドイツ式ビジネスモデルで結婚相談所はいつからあるか
  • マッチングシステム導入による昭和のブーム
  • ネットサービス特化で生き残った平成時代
  • 現代の結婚相談所が提供する手厚いサービス
  • 業界を支える結婚相談所の業界団体は?
  • 婚活の多様化を進めたマッチングアプリの登場
  • 過去と現代で大きく異なる結婚相談所の歴史
  • 結婚相談所の歴史から学ぶパートナー探しの移り変わり

日本の仲人文化は古くからありましたが、現代のビジネスモデルに基づいた結婚相談所はいつからあるのでしょうか。その答えは、海外、特にドイツのシステムが日本に導入されたことにあります。この海外モデルの影響と、それに続く技術の進化が、現代の結婚相談所のスタイルを確立しました。

マッチングシステム導入による昭和のブーム

マッチングシステム導入による昭和のブーム

現代の結婚相談所のスタイルを確立したのは、昭和50年代に日本に進出したドイツの「アルトマンシステム社」の影響が大きいです。

同社は、離婚の急増や出生率の低下といった社会問題を解決するため、コンピュータシステムを使ったデータ分析と男女のマッチングサービスを導入しました。この革新的なシステムは、当時の多くの日本人婚活希望者の興味を引きつけ、昭和60年頃には結婚相談所ブームのピークを迎えました。

大手企業も参入し、従来の仲人によるパートナー探しに、効率的なデータマッチングの要素が加わったのです。この時期に、現代につながるビジネスモデルが定着しました。

ネットサービス特化で生き残った平成時代

ネットサービス特化で生き残った平成時代

前述の通り、昭和60年頃のブーム終焉後、結婚相談所は後退期に入ります。しかし、衰退には至らず、各相談所が独自の工夫で生き残りを図りました。その大きな理由の一つが、平成時代に入ってからのネットサービスへの特化です。

それまでは対面での仲介が主流でしたが、インターネットの普及と利用者の手軽さを求めるニーズにより、各相談所は法人会員制や会員の絞り込み、そしてオンラインでのマッチング検索など、多様なサービス展開を行いました。

この変化こそが、後の婚活サイトや婚活パーティーといった、新しい出会いのスタイルが生まれる土壌となり、結婚相談所のビジネスモデルを維持・発展させました。常に時代の変化と技術を取り入れてきた姿勢が、現代まで続く基盤を築いたと言えます。

現代の結婚相談所が提供する手厚いサービス

現代の結婚相談所が提供する手厚いサービス

現代の結婚相談所は、単に相手を紹介するマッチングシステムを提供するだけでなく、利用者が安心して効率的にパートナー探しをしやすいよう、非常に手厚いサポートを提供していることが最大の特徴となっています。

このサービスこそが、マッチングアプリなどの手軽なサービスとの決定的な違いとなっています。

専門カウンセラーによる成婚までの徹底サポート

サービスの中核を担っているのが、専門のカウンセラー(仲人)による徹底したサポート体制です。カウンセラーは、利用者の過去の恋愛傾向や希望条件を詳細にヒアリングした上で、最適な相手の紹介を行います。

また、単なる紹介に留まらず、初めてのお見合いのセッティングや、交際中の悩み相談、さらにはプロポーズのタイミングや服装のアドバイスなど、プロの視点から婚活をリードしてくれます。こうすれば、婚活が初めての方や、恋愛経験が少ない方であっても、戸惑うことなく活動を進めることができます。

婚活で最も難しいのは、自分を客観視することや、相手への適切なアプローチです。プロの客観的なアドバイスがあることで、成婚への道のりが大きく短縮されるのです。

会員数増加と効率化を実現する連盟システム

会員数増加と効率化を実現する連盟システム

多くの結婚相談所が、独自のシステムだけでなく、結婚相談所連盟に加盟している点も重要な要素です。この連盟に加盟していることで、所属する結婚相談所同士が相互に会員情報を共有するシステムを利用できるようになります。

その結果、個々の相談所が持つ会員数よりもはるかに多い、大規模な会員データベースから相手を探すことが可能になります。これは、利用者の選択肢が広がり、希望する条件に合った相手を見つけやすくなるという大きなメリットにつながっています。

連盟システムは、昭和時代に導入されたデータマッチングの仕組みを、より洗練させ、現代の会員規模に対応させた進化形だと言えるでしょう。

料金とサービスの質のバランス

このように手厚いサポートや大規模なデータベースを利用できるというメリットがある一方で、入会金や月会費が高額になりやすいというデメリットも存在します。これは、人件費がかかるカウンセラーの手厚いサポートや、連盟システムの利用料が料金に反映されているためです。

料金が高額である点は、手軽に始められるマッチングアプリと比較した際の大きな注意点です。しかし、裏を返せば、その費用を払ってでも「真剣に結婚を目指したい」と考える男女が集まっている証明でもあります。

したがって、結婚は個人の選択という価値観が浸透した現代において、結婚相談所は費用を払ってでも質の高い出会いを求める人々にとって、自分に合った相手を、効率的かつ専門的なサポートを受けながら見つける場所として、非常に重要な役割を担っており、そのサービス内容は費用に見合った価値があると言えるでしょう。

業界を支える結婚相談所の業界団体は?

結婚相談所が健全に運営されるために、結婚相談所の業界団体は欠かせない存在となっています。これらの業界団体は、所属する結婚相談所間で会員情報を共有するシステム(連盟)を構築することで、個々の相談所が持つ会員数以上の出会いの機会を提供しています。これは、会員にとって大きなメリットです。

また、業界団体は、業界全体の信頼性を高めるためのルール作りや、個人情報の適切な取り扱いに関する指導なども行っており、利用者が安心して婚活を進められる環境づくりに貢献しています。特に、公的な身分証明や独身証明書の提出を義務付けている点は、他の出会いサービスにはない大きな特徴です。

婚活の多様化を進めたマッチングアプリの登場

婚活の多様化を進めたマッチングアプリの登場

現代の婚活において、マッチングアプリの登場は大きな変化をもたらしました。アプリは、時間や場所を選ばず手軽にパートナーを探せるというメリットがあり、結婚相談所の利用に抵抗がある層にも受け入れられました。

その手軽さゆえに、結婚相談所を利用する層にも変化が見られます。例えば、2018年時点で最も利用率が高いのは30代女性であり、男女ともに利用するタイミングに違いが出てきています。

ただし、マッチングアプリは、身元の保証や安全性、交際に関するアドバイスなど、結婚相談所が提供する手厚いサポートが不足しているという側面もあります。

そのため、結婚相談所は、アプリとは異なる「質の高い出会い」と「成婚に向けた専門的なサポート」という点で、独自の価値を提供し続けており、両者は婚活市場で共存しています。

過去と現代で大きく異なる結婚相談所の歴史

過去と現代で大きく異なる結婚相談所の歴史

結婚に対する意識は、結婚相談所の歴史とともに大きく変わってきました。過去の日本では、平均初婚年齢が若く、結婚は「人生のうちで一度はするもの」という社会的な認識が強かったです。実際、1980年の平均初婚年齢は男性27.8歳、女性25.2歳でした。

しかし、現代では平均初婚年齢が上昇し、結婚は「個人の自由な選択」という価値観が主流となっています。2012年には男性30.8歳、女性29.2歳へと上昇しています。

このような晩婚化や価値観の変化がある中でも、結婚することの利点として「精神的な安らぎが得られる」点や、「子どもや家族が持てる」点が挙げられており、結婚に対して前向きな男女が集まる場所として、結婚相談所の存在は人々の出会いに欠かせないものとなっているのです。

結婚相談所の歴史から学ぶパートナー探しの移り変わり

結婚相談所の歴史から学ぶパートナー探しの移り変わり

結婚相談所の歴史から学ぶパートナー探しの移り変わりは、日本の社会や人々の価値観の変化を映し出しています。江戸時代の仲人から、戦前の国策、そして現代のデータマッチングとカウンセリングに至るまで、その形は変わっても、「出会いを求める人を支援する」という本質は変わりません。

結婚に対する考え方が多様化した今だからこそ、結婚に真剣に向き合う人が集まる結婚相談所は、個人のニーズに応じた最適なパートナーを見つける上で、非常に重要な役割を果たし続けていると言えます。

これから婚活を始める方は、ぜひその歴史に裏付けられた結婚相談所のサービスを利用して、生涯のパートナーを見つけてみてはいかがでしょうか。

まとめ

  • 結婚相談所の起源は江戸時代の慶安という縁結びのビジネス集団にある
  • 本格的な仲人業の第1号は明治時代に大阪で誕生した
  • 戦前の1940年代には、国策として結婚を奨励する国営の結婚相談所が各地に作られた
  • 現代の結婚相談所のビジネスモデルは、昭和50年代に導入されたドイツのデータマッチングシステムの影響が大きい
  • 昭和60年にブームのピークを迎え、平成時代にはインターネットサービスへの特化でビジネスを維持した
  • 現代では連盟への加盟やカウンセラー配置など、手厚いサポートが主流になっている
  • マッチングアプリの登場により婚活の選択肢が多様化したが、結婚相談所は質の高い出会いとサポートで価値を提供している
  • 結婚相談所を利用する割合は2000年の0.9%から2018年には2.4%に上昇しており、特に30代女性の利用が増加傾向にある
  • 過去と現代で結婚観は大きく異なり、現代では結婚を個人の自由な選択と捉える考え方が主流である
  • 平均初婚年齢は1980年代と比較して大きく上昇し、晩婚化が進んでいる
  • 結婚の利点として、精神的な安らぎや経済的な余裕が挙げられ、結婚に対して前向きな男女が多い
  • 結婚相談所の業界団体は、連盟システムを通じて会員に多くの出会いの機会を提供し、業界の信頼性維持に貢献している
  • 結婚相談所の歴史は、日本の社会構造や価値観の変化とともに進化し続けてきた
  • その形態を変えながらも、「出会いとサポートを提供する」という本質は変わっていない
  • 結婚相談所は、多様化した現代の婚活において欠かせない出会いの場となっている
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