「毎日SNSを更新しているのに、問い合わせが1件も来ない」
集客がゼロの状態が続くと、施策を増やすことばかり考えてしまいます。でも、その前に確かめておきたいことがあります。
そもそも、何件の問い合わせがあれば足りるのか。この基準を持たないまま施策を足していくと、いつまでも「まだ足りない」と焦り続けることになります。
結論から言うと、平均的な規模の相談所であれば必要な問い合わせは月9〜18件程度です。IBJが公開している決算資料から逆算した数字で、計算過程はこの記事の前半ですべて示します。
そのうえで、低コストで始められる集客方法と、集客の広告で使ってはいけない表現を解説します。
- 公開データから逆算した「必要な問い合わせ件数」
- 集客できない相談所に共通する5つの原因
- 低コストで始められる集客方法と差別化のつくり方
- 集客の広告で使ってはいけない表現(法規制)
結婚相談所の集客に必要な「数」を先に知る

施策を増やす前に、ゴールの数字を決めます。目標がないまま走ると、成果が出ていても気づけません。
平均的な相談所の会員数は約22名
まず基準になるのが、1つの相談所が抱えている会員数の平均です。
IBJ(日本結婚相談所連盟)は東証プライム上場企業で、加盟相談所に関する数字を決算資料で公開しています。2025年12月通期の資料によると、加盟相談所は4,766社、登録会員数は104,859名。単純に割ると次のようになります。
| 指標 | 計算式 | 結果 |
|---|---|---|
| 1相談所あたりの平均会員数 | 104,859名 ÷ 4,766社 | 約22.0名 |
※これはIBJネットワークの公開値から算出したもので、他の連盟や単独運営の相談所は含みません。あくまで規模感をつかむための目安として使ってください。
同じ決算資料からは、1相談所あたりの年間成婚組数や加盟店の入れ替わりも計算できます。加盟を検討している段階の方はIBJ開業の失敗要因を公開データで検証した記事もあわせてご覧ください。
「会員が10名しかいない」と落ち込む必要はありません。平均が22名だと分かっていれば、いま自分がどのあたりにいるかを冷静に判断できます。
【逆算】必要な問い合わせは月9〜18件
会員22名を1年かけて積み上げる前提で計算すると、必要な問い合わせは月9〜18件になります。
| ステップ | 計算 | 結果 |
|---|---|---|
| 年間で必要な新規入会数 | 22名 ÷ 1年 | 22名/年 |
| 月あたりの新規入会数 | 22名 ÷ 12か月 | 約1.8名/月 |
| 問い合わせ→入会の成約率を10%と置くと | 1.8名 ÷ 10% | 月18件の問い合わせ |
| 成約率を20%と置くと | 1.8名 ÷ 20% | 月9件の問い合わせ |
※成約率は仮定です。実際には面談の質や料金設定で大きく変わります。自分の実績が分かっているなら、その数字を当てはめて計算し直してください。
ここで大事なのは、月9〜18件という数字が、決して非現実的な規模ではないということです。1日1件も来ない日があって当然の水準です。
集客の記事では「問い合わせ月100件」といった数字を目にすることがあります。しかし平均的な相談所の規模から逆算すると、月100件は必要量を大きく超えています。大規模に展開する前提でなければ、そこを目標に置く意味は薄いはずです。
市場の現実:結婚相談所経由の結婚は婚姻件数の約3%
もう一つ、前提として知っておきたい数字があります。日本の婚姻件数のうち、結婚相談所で出会って結婚した人はおよそ3%です。
日本結婚相手紹介サービス協議会(JMIC)の発表によれば、加盟相談所の成婚者数は2022年が年間約38,000人、2023年が年間約35,000人。「日本国内の婚姻件数のおよそ3%が、結婚相談所で出会って結婚された方」とされています。
出典:一般社団法人 日本結婚相手紹介サービス協議会 プレスリリース(2024年10月1日)
また、こども家庭庁の検討会に提出された資料では、婚活サービスの利用者割合は2021年で15%、事業者の多くは個人事業者とされています。
出典:こども家庭庁「結婚支援の強化などに関する検討会」提出資料(2024年8月8日)
この2つが意味するのは、市場の絶対量は限られていて、しかも競合の多くは自分と同じ小規模事業者だということです。つまり広告費で押し切る勝負にはなりません。母集団を広げるのではなく、届く相手を絞る。この記事の後半で紹介する施策は、すべてこの前提に立っています。
集客できない結婚相談所に共通する原因5つ

① 認知不足(存在が知られていない)
まず最も多い原因が「認知不足」です。
そもそもあなたの相談所を「知られていない」状態では、問い合わせ以前の段階で止まってしまいます。
よくあるケース
- SNSのフォロワーが少なく、投稿が届く範囲が狭い
- Google検索で地域名+「結婚相談所」で表示されない
- オフライン(地域)での活動実績がない
改善の方向性
- Instagramのハッシュタグやリールを活用してリーチを広げる
- Googleビジネスプロフィールで地域検索に表示されるようにする
- 地域の交流会・セミナーなどに参加し「顔の見える存在」になる
② 差別化不足(大手との違いが伝わらない)
大手結婚相談所やマッチングアプリと比較されたときに、
「あなたの相談所ならではの強み」が見えないと、選ばれる理由がなくなります。
よくあるケース
- ホームページやSNSが大手のような一般的な文言ばかり
- 自己紹介が資格や経歴だけで終わっている
- 独自のサポート内容が表現できていない
改善の方向性
- 「地域密着」「少人数制」「手厚いサポート」など強みを打ち出す
- HPやSNSのメッセージで抽象的な言葉を使わない
- 仲人自身のストーリー(なぜこの仕事をしているのか)を発信
- 大手が苦手とする「個別対応・距離感」を前面に出す
③ ターゲットが曖昧(誰に向けて発信しているか不明)
「結婚したい人なら誰でも」と幅広く考えると、発信がぼやけてしまいます。
結果として「自分向けのサービスだ」と感じてもらえず、問い合わせにつながりません。
よくあるケース
- SNS投稿が「婚活全般」の話で具体性がない
- 年齢層や職業層を絞らずに集客している
- ペルソナが不明確で広告や文章に刺さりがない
改善の方向性
- 「30代女性向け」「再婚希望者向け」「30歳までに結婚したい人」などに絞る
- ペルソナ像を決めて、その人に響く言葉・事例を発信
- 具体的な事例(成婚ストーリー)を共有して「自分ごと化」してもらう
④ 発信力不足(SNS・HP更新の頻度)
せっかく良いサービスを提供していても、発信が少なければ存在を忘れられてしまいます。
発信頻度が低いとアルゴリズム的にも不利になり、自然とリーチも減ります。
よくあるケース
- SNS投稿が月に1〜2回程度しかない
- ホームページが開業当初のまま更新されていない
- 発信の内容が単発で一貫性がない
改善の方向性
- SNSは週2〜3回の定期投稿を目安にする
- 成婚実績やお客様の声、婚活ノウハウを定期的に追加
- 投稿テーマを「悩み解決型」に統一して信頼感を育てる
⑤ 問い合わせ導線が弱い(動線設計ミス)
「問い合わせしたい」と思っても、導線が分かりにくいと見込み客が離脱してしまいます。
よくあるケース
- ホームページに問い合わせボタンが小さく目立たない
- SNSプロフィールにリンクが貼られていない、または分かりづらい
- 問い合わせフォームが長すぎて途中で離脱される
改善の方向性
- HPの上部や各ページに「無料相談はこちら」のボタンを配置
- SNSプロフィールにリンク集(Linktreeなど)を設置
- 問い合わせフォームは名前・連絡先・希望内容程度に絞る
これらの原因は、数字を追うことで「どこに一番の課題があるか」を特定できます。
次は、それぞれの原因に対して低コストでできる改善策を見ていきましょう。
結婚相談所の集客で低コストでできる方法3選

結婚相談所の集客は、必ずしも高額な広告費が必要なわけではありません。
ここでは、費用をかけずに実践できる効果的な集客方法を3つ紹介します。
SNSで「信頼感」を作る(投稿例・プロフィール改善)
結婚相談所の集客で最も手軽なのがSNS(特にInstagram)です。
ポイントは、「婚活中の人に信頼される投稿」をすること。
投稿例
- 婚活の成功事例(会員の許可が取れる範囲で)
- 「初めての婚活で不安なときの対処法」などの悩み解決型情報
- 仲人の日常やサポート風景(人柄が見える投稿)
プロフィール改善のポイント
- 「地域名+結婚相談所」で検索にヒットするよう地域名を明記
- 「30代女性向け」「婚活初心者歓迎」などターゲットが分かる一言
- 「無料相談受付中」など行動を促すフレーズを最後に入れる
SNSは“売り込み”ではなく“信頼づくり”の場。
「相談してみたい」と思われる存在になることがゴールです。
Googleビジネスプロフィールで地域検索に強くなる
地域密着型の結婚相談所では、Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)が非常に有効です。
Google検索やGoogleマップで「地域名+結婚相談所」と検索した際に表示されるため、地元の婚活希望者に見つかりやすくなります。
登録・活用ポイント
- 営業時間、住所、電話番号を正確に記載
- 写真を定期的にアップ(オフィス外観・相談風景など)
- お客様の声(レビュー)を集めて信頼性を強化
口コミ評価が増えると、検索結果でも上位表示されやすくなります。
小規模イベントやセミナーでリアル集客を試す
オンラインだけでなく、オフラインでの接点を持つことも有効です。
- 婚活セミナー(例:「30代からの婚活準備セミナー」)
- 地域交流イベントやカフェでの少人数お茶会
- 婚活に関する無料相談会
リアルイベントは「相談所の雰囲気が分かる」ため、信頼構築に直結します。
参加費無料や少額であれば、気軽に参加してくれる人も増えます。
差別化ポイントを作る方法

大手や他の相談所と差をつけるには、「あなたならではの価値」を明確に伝えることが大切です。
「誰に向けた相談所か」を明確にする(例:30代女性特化)
ターゲットを絞ることで、「自分向けの相談所だ」と感じてもらいやすくなります。
例)
- 「30代女性の婚活に特化」
- 「再婚希望者専門」
- 「婚活初心者向けのマンツーマンサポート」
絞ることで発信内容や広告の言葉も具体化し、集客効率がアップします。
仲人としてのストーリーを発信する
相談所選びでは「誰に相談するか」が非常に重要です。
仲人の人柄や想いを伝えることで、信頼感と親近感が高まります。
例)
- 「私自身も婚活に悩んだ経験があり、サポートしたいと思った」
- 「地元で出会いが少ない人を応援したい」
あなたのストーリーに共感した人が「この人にお願いしたい」と思う流れができます。
大手にない「手厚さ・距離感」を強みにする
大手相談所にはできない「個別対応」や「きめ細やかなサポート」を前面に出しましょう。
例)
- 月に2回以上の面談で徹底フォロー
- LINEでの気軽な相談対応
- プロフィール写真や文章の作成をマンツーマンでサポート
「少人数だからできる密なサポート」が差別化ポイントになります。
これらの施策を組み合わせることで、「見つけてもらえる」「信頼される」「問い合わせにつながる」流れが整います。
集客だけでなく、運営全体でどこが難所になるのかを先に知っておくと打ち手を選びやすくなります。全体像は結婚相談所の経営が難しい理由と安定経営への対策まとめにまとめました。
集客の広告で使ってはいけない表現

集客に力を入れるほど、表現が強くなっていきます。ところが結婚相談所の広告には、特定商取引法と景品表示法が二重にかかります。ここを知らずに書くと、集客どころか行政処分のリスクを負います。
結婚相手紹介サービスは特定商取引法の対象
結婚相手紹介サービスは、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に該当します(期間2か月超・金額5万円超の契約が対象)。そのため、誇大広告が法律で禁止されています。
禁止されるのは、著しく事実に相違する表示と、実際のものより著しく優良・有利であると誤認させる表示です(法43条)。
「成婚率No.1」は根拠を出せないと不当表示とみなされる
景品表示法では、実際よりも著しく優良と見せる表示を優良誤認表示(第5条第1号)、価格や取引条件を実際より有利に見せる表示を有利誤認表示(第5条第2号)として禁止しています。
さらに重要なのが不実証広告規制(第7条第2項)です。消費者庁から表示の裏付けとなる資料の提出を求められ、提出できなかった場合や内容が不十分だった場合、その表示は不当表示とみなされます。「根拠はあるが今は出せない」は通りません。
つまり、次のような表現は書いた時点で根拠資料をセットで用意しておく必要があるということです。
| 書きたくなる表現 | なぜ危ないか | 安全な書き方の例 |
|---|---|---|
| 成婚率No.1 | No.1の根拠となる調査(調査主体・期間・対象)を示せなければ優良誤認 | 「◯◯調べ(2026年◯月、対象◯社)」と調査主体と期間を明記する |
| 必ず結婚できます | 成果を保証する表現。事実と相違する | 「◯年の活動で成婚された方の例をご紹介します」と事実の提示にとどめる |
| 業界最安値 | 他社の料金を継続的に調査していなければ有利誤認 | 「当社の料金は◯円です」と自社の事実だけを書く |
| 1年以内に成婚できます | 達成を約束する表現 | 「平均活動期間は◯か月です(自社実績、◯年◯月時点)」と期間と対象を添える |
集客で成果を出している相談所ほど、数字を書くときに必ず出典と時点を添えています。これは規制対策であると同時に、読み手からの信頼を得る書き方でもあります。
なお、加盟する連盟を選ぶ段階で本部の広告表現を見ておくのも一つの方法です。根拠の示し方が丁寧な連盟は、加盟後の情報開示も期待できます。主要5連盟の比較は結婚相談所連盟の比較5社|加盟金60万〜700万の差はどこから?にまとめました。
結婚相談所を開業しても集客がゼロ…まずは現状を数字で把握しよう

「集客できない」と悩むとき、つい感覚や勘で対策を打ちたくなりますが、それでは改善が遠回りになります。
まず必要なのは “現状を数字で把握し、課題を特定すること” です。
数字を見ることで、
- 「そもそも見てもらえていない(認知不足)」のか
- 「見られているのに問い合わせがない(訴求不足)」のか
どちらに問題があるのかが明確になり、適切な改善策が取れるようになります。
なぜ「数字」で見ることが大事なのか?

勘ではなく数字でボトルネックを特定
認知不足か訴求不足か判断できる
結婚相談所の集客は「認知 → 信頼 → 問い合わせ」という流れで進みます。
しかし、数字を見ていないと「どの段階で止まっているのか」が分かりません。
例えば、
- 月間サイト訪問者が30人しかいなければ「認知不足」が原因。
- 訪問者が200人いても問い合わせがゼロなら「訴求不足」や「導線の問題」が原因。
つまり、数字は “集客のボトルネック”を発見するための地図 なのです。
感覚的に「頑張っているのに問い合わせが来ない」と悩んでも、
実はそもそも「見られていない」のかもしれませんし、
逆に「見られてはいるが信頼感が足りない」可能性もあります。
数字を見れば、無駄に広い対策を打たずに、改善ポイントを絞り込めます。
WEBサイトの現状を知る(Googleアナリティクスの基本)

訪問者数と問い合わせ率を確認
Googleアナリティクスで現状把握
結婚相談所の集客において、ホームページ(WEBサイト)は「問い合わせの最終地点」になりやすい場所です。
そのため、まずはGoogleが提供する無料ツール Googleアナリティクス(GA4) を使い、
「何人が訪問しているか」「問い合わせページまで進んでいるか」を確認しましょう。
訪問者数・問い合わせ率を見るポイント
Googleアナリティクスで最低限チェックしたいのは以下の2つです。
- 訪問者数(セッション数)
→ 1ヶ月に何人がサイトを訪れているか。- この数字だけで良し悪しは決まりません。この記事の前半で逆算した「月9〜18件の問い合わせ」に対して、いま何件届いているかを基準に判断してください。訪問者が少なく問い合わせもゼロなら認知不足、訪問者はいるのに問い合わせがゼロなら訴求と導線の問題です。
- 問い合わせ率(コンバージョン率)
→ 訪問者のうち何%が問い合わせフォームまで到達したか。- 目安:訪問者がいても問い合わせゼロなら、サイト内容や信頼感に課題あり。
具体例
- 月間訪問者30人 × 問い合わせ0件
- → まずは訪問者を増やす施策が必要
- 月間訪問者200人 × 問い合わせ0件
- → 訴求・導線改善(プロフィール強化やCTA改善)が必要
これらの数字は、アナリティクスの「レポート → ユーザー → 概要」や「イベント(問い合わせ送信)」で確認できます。
SNSの現状を知る(インサイトの活用法)

SNSは信頼構築の重要な入り口
インサイトで効果的な発信を確認
結婚相談所の集客では、SNS(特にInstagramやFacebook)を活用する方も多いでしょう。
しかし「毎日投稿しているのに成果がない」と感じるなら、インサイト(分析機能)を見て現状を数字で把握することが必要です。
インサイトを確認することで、
- どれくらいの人に投稿が届いているのか
- プロフィールまで来てくれているのか
- 問い合わせに近い行動をしているのか
が一目で分かります。
リーチ数・プロフィールアクセス・リンククリック
SNSのインサイトでは、以下の3つを重点的に見ましょう:
- リーチ数(何人に見られたか)
- 投稿がどれくらいの人に届いたかを示す数字です。
- 数字が少ない場合 → ハッシュタグや投稿頻度を見直す必要があります。
- プロフィールアクセス数
- 投稿を見た人が「もっと知りたい」と思い、プロフィールまで来た回数です。
- リーチはあるのにアクセスが少ない場合 → 投稿の内容や魅せ方が弱い可能性があります。
- リンククリック(HPやLINEのリンク)
- 問い合わせ導線に近い行動であり、成約に直結しやすい数字です。
- リンククリックが少ない場合 → プロフィール文やリンクの配置を改善する必要があります。
- リーチが少ない
- → ハッシュタグの見直し、リール投稿の活用
- リーチはあるがアクセスが少ない
- → 投稿内容を「悩みに寄り添うテーマ」に変える
- アクセスはあるがリンククリックが少ない
- → プロフィール文に「無料相談受付中」と明記
ツールを入れていないときの簡易チェック方法

無料ツールで最低限の数字を確認
記録習慣で改善ポイントを掴む
「GoogleアナリティクスやSNSインサイトをまだ見たことがない…」
そんな場合でも、簡単に現状を把握する方法があります。
Googleビジネスプロフィールで最低限のデータを見る
無料でできる集客ツールとしておすすめなのが Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス) です。
登録しておくと、Google検索やマップに店舗情報が表示され、以下の数字が確認できます。
- 検索結果に表示された回数(インプレッション)
- 電話ボタンのクリック数
- WEBサイトリンクのクリック数
地域密着型の結婚相談所にとっては、「近所の人に見られているか」を可視化する重要な指標になります。
記録表で「小さな変化」を追う方法
デジタルツールが苦手で上手く使えない人は、アナログな記録でも十分に改善のヒントが得られます。
例えば以下のような簡単な表を作り、毎週または毎月記録しましょう。
| 日付 | SNSフォロワー数 | 投稿数 | HP訪問数(目視) | 問い合わせ数 |
|---|---|---|---|---|
| 7/1週 | 120 | 3 | 20 | 0 |
| 7/8週 | 125 | 4 | 28 | 1 |
数字を残していくと、
「投稿を増やした週はHP訪問が増えた」
「新しいプロフィール文に変えたら問い合わせが増えた」
など、改善の効果が見えやすくなります。
数字で現状を見える化するメリット

課題が明確になり改善が早い
小さな成果が見えてモチベ維持
「なんとなく頑張っているのに成果が出ない…」
そう感じているときほど、数字を“見える化”することが改善の第一歩になります。
数字を追うメリットは大きく3つあります。
① ボトルネックが明確になる
集客がうまくいかない原因は「認知不足」「訴求不足」「導線不足」のどれかに集約されます。
数字を見れば、どの段階で止まっているかがすぐに分かります。
例
- 訪問者数が少ない
- → 認知不足(SNS発信・広告が必要)
- 訪問者は多いが問い合わせゼロ
- → 訴求不足(プロフィールや実績の見直しが必要)
- 問い合わせページに行っても離脱
- → 導線不足(フォームの改善が必要)
感覚で動くのではなく、数字で原因を絞り込むことで効率的に改善できます。
② 小さな成果を実感できる
結婚相談所の集客は「コツコツ積み重ねるタイプ」のビジネスです。
数字を追っていると、問い合わせがゼロでも、
- SNSのリーチが増えた
- HP訪問数が先月より20%アップした
- プロフィールクリックが増えた
といった小さな成長を確認でき、モチベーション維持につながります。
③ 改善の効果が見える
「投稿内容を変えた」「プロフィールを改善した」など、対策を打った後に数字を追えば、効果が出たかどうかが一目で分かります。
改善前後で数字を比較することで、「この方法は効果がある」「これはやめていい」と判断でき、ムダな努力を減らせます。
ポイント
- いきなり難しい分析は不要。
- まずは「訪問者数」「問い合わせ数」「SNSリーチ」など、1~2指標に絞って定点観測しましょう。
数字の見える化は、「感覚的な不安」から「具体的な課題解決」へと意識を変えるきっかけになります。
集客が止まると、そのまま収益が止まります。収益構造そのものをどう見るかは儲からないと言われる構造を検証した記事で分解しています。
結婚相談所の集客で心が折れそうな時に知ってほしいこと

集客がなかなか伸びず「向いていないのかも」と感じてしまうのは、誰もが通る道です。
ここでは、諦めずに続けるための考え方をお伝えします。
1年目・2年目は「集客ゼロ」でも普通
結婚相談所は、立ち上げから認知されるまでに時間がかかります。
多くの仲人が「1年目は問い合わせゼロ」「2年目後半からようやく増えた」という経験をしています。
「最初は集客ゼロが当たり前」という前提で捉えると、焦りが和らぎます。
成功している相談所も最初は同じ壁を経験
今成功している相談所も、最初はSNSが伸びず、イベントも集客できない時期を経験しています。
違いは「諦めずに改善を続けたかどうか」です。
改善を続けたことで
- SNSからの問い合わせが安定した
- 紹介が増えて自然に契約につながるようになった
- 自分なりの集客スタイルが確立できた
「結果が出ていない期間=集客力を育てている期間」だと考えましょう。
数字で「小さな成長」を実感して継続する
集客は一気に成果が出るものではありません。
しかし、数字を追うことで「昨日より訪問者が増えた」「プロフィールアクセスが2倍になった」など、小さな進歩を確認できます。
小さな成長を見える化し、喜びながら積み重ねることが、諦めないための秘訣です。
このように、実例や考え方を知ることで「集客ゼロ=失敗」ではなく「成長過程」と捉え直せます。
よくある質問
- 結婚相談所の集客で、問い合わせは月に何件あればいいですか?
-
IBJの2025年12月通期決算説明資料から計算すると、1相談所あたりの平均会員数は約22名です。これを1年で積み上げる前提だと月あたり約1.8名の入会が必要で、問い合わせから入会への成約率を10%と置けば月18件、20%と置けば月9件が目安になります。成約率は仮定のため、自分の実績が分かる場合はその数字で計算し直してください。
- 開業してから何か月くらいで問い合わせが来るようになりますか?
-
一概には言えません。ただし結婚相談所経由の結婚は日本の婚姻件数のおよそ3%(日本結婚相手紹介サービス協議会の発表)と市場の絶対量が限られており、認知が広がるまでに時間がかかる業種です。開業1年目に問い合わせが少ないこと自体は珍しくありません。
- 広告に「成婚率No.1」と書いてもいいですか?
-
根拠となる調査資料を用意できない限り、書くべきではありません。景品表示法の不実証広告規制により、消費者庁から資料の提出を求められて提出できなかった場合や内容が不十分だった場合、その表示は不当表示とみなされます。書く場合は調査主体・調査期間・対象を必ず明記してください。
- 集客にはいくらお金をかければいいですか?
-
決まった正解はありません。ただし広告費は「削れる費用」ではなく「止めると問い合わせも止まる費用」です。売上目標から逆算して先に確保しておくほうが、資金が尽きてから慌てるより安全です。
- ホームページとSNS、どちらを優先すべきですか?
-
どちらか一方ではなく、役割が違います。SNSは認知を広げ人柄を伝える場、ホームページは検討している人が最終的に確認する場です。問い合わせがゼロの原因が「見られていない」のか「見られているが選ばれていない」のかを数字で切り分けてから、力を入れる先を決めてください。
まとめ|施策を足す前に、必要な数を決める
この記事でいちばん持ち帰ってほしいのは、必要な問い合わせは月9〜18件という数字です。IBJの公開データから逆算した、平均的な規模の相談所のゴールです。
この基準があると、集客の見え方が変わります。月3件しか来ていないなら「まだ足りない」と分かるし、月10件来ているのに入会がゼロなら、問題は集客ではなく面談や料金の伝え方にあると切り分けられます。施策を闇雲に増やす必要はありません。
今日できる最初の一歩は、先月の問い合わせ件数を数えて、月9〜18件という目標との差を出すことです。差が分かれば、認知を増やすべきか、導線を直すべきかが見えてきます。数え方はこの記事の「まずは現状を数字で把握しよう」で解説しました。
市場の絶対量は限られています。だからこそ、全員に届けようとせず、自分が力になれる相手を絞る。遠回りに見えて、それがいちばん早い道です。
本記事の数値は、IBJの公開IR資料および公的機関・業界団体の公表資料にもとづいています(2026年9月3日確認)。

